スタンフォード再びⅡ 旅行記⑩ M.S. Torun Winery

せっかくナパバレーに来たのだから、なんとしてもワイナリーに行きたい。

その一心だったのですが…。

予約もしていないし、平日(月曜日)だし。ナパバレーのワイナリーはどこもかしこも定休日。。特にど真ん中なルートでは無かったのですが、名門ワイナリー街道だったので1,2件はTasting Roomをやっているものと思っていました・・

黄色いハイライトが我々のルート。今回のTorun Wineryはナパの北の方、ベリエッサ湖のかなり近い位置にあります。普通にナパエリアのワイナリーを周るルートではまず立ち寄ることは無いと思います。tizu

いえ、実際には営業中だったのかもしれないのですが、大型/名門のワイナリーは要予約なところが多いのです。Tastingといってもツアー形式になっていて、一人$50~$100となっていて、Kenzo等もそう。目の前を通りましたが、ゲートが閉まっていて気軽に立ち寄れるという感じではありませんでした。

121号を抜け、128号に入るともうNapaの雰囲気が無くなってきます。。青々としていたブドウ畑も少しづつ姿を消し…

せっかくNapaに寄ったのに意味ないじゃん。。  何とかワイナリーを…と思いGoogle Mapを見ていてはずれの方にワイナリーを1件発見。閉まっていたらそれこそ取り返しがつかないのでお電話をしてみることに。

「営業中ですか」「はい」「ワインのテイスティングできますか」「はい」「車でいらっしゃるときはゲートを開けていただいて、入ったら閉めてください。ラマが逃げますので」「???…分かりました」 IMG_1873

128号を外れてワイナリーの方向へ車を進めます。辺りは山岳地帯で本当にあるのだろうか…何か間違っているのではないか‥と不安になる道中です。

128号を外れて10~15分程進むと立派なワイナリーの門が現れました。門は自動で開くのかしら…「‥‥???」ボタン等を探しましたが、何もありません。どうやら手動の様です。仕方なく大きなゲートを開けてみると急勾配の山道が続いている様です。でもゴールはまったく見えません。そもそも車で上がれるの?という急な坂道。

ぐんぐん上がっていくと…ようやくワイナリーっぽい建物が。M.S. Torun Winery – Napa Valley (mstorunwinery.com) 今まで訪れたワイナリーとは違う雰囲気です。

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ワイナリー周辺には確かにブドウの木もありました。他にもオリーブ、柿の木など…全般的に色々と育てているようです。

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我々が到着するとすぐ、ワイナリーのおじさんが姿を見せました。とても明るい感じのオーナーさんです。お話によると、このワイナリーの建物やブドウ畑など、全てご自身で開拓され、建築したというのです。何十年もかけて…。山の向こうには洞窟がありワイン保管をしているとのことです。ワイナリーのテイスティングルームは完成間近だそうです。リノベ中なのですが、完成するとWeddingも出来るそうです。

本当は山の見学ツアーがお勧めだそうですが、所要時間が2-3時間かかるというのでちょっと無理でした。ちょっとした動物園や山の幸のテイスティングが楽しめます。($55/人)

時間的に無理なので、ワインのテイスティングだけお願いしました。テイスティング場所にはおじさんがバギーで連れて行ってくれました。

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ぐんぐん上がっていきます。

写真で見るよりもかなり急勾配で迫力があります!

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到着した小屋に入ってみるとワインがずらり。

お値段は1本$80~。ビンテージが1年進むごとにお値段も$5刻みでたかくなっていきます。他にもオリーブオイル$22も購入できます。テイスティングよりも1本購入して皆でシェアした方がお勧め、という事で1本購入しました。

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見晴らしの良い小屋の前で、おじさんがワイングラスも用意してくれるので雰囲気良く楽しめます。その間もおじさんがワイナリーの成り立ちや山火事のことなどを話してくれました。おじさん一家はトルコ(クルド系)の方からの移民でワイン造りも近隣のUC Davis で一から勉強したそうです。順調にワイナリーも運営していましたが、2020年の大きな山火事ではこちらのワイナリーもかなり焼失してしまったとのことでした。山火事のときも避難せず、こちらで消火活動をしていたと言っていました。

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確かに山のあちこちに山火事の跡がありました。かなり広範囲だったのでしょう…。

購入ワインは、ナパの代表カベルネソーヴィニヨン、2016年。$90。

実はこちらで試飲したときは左程でも無かったのですが、宿に持って帰って良い赤ワイングラスで頂いたら、味が全く違いました! やはり良いワイングラスはワインの香りが違います…。Napaっぽい、残糖感もある、良いワインでした。お肉やドライフルーツに合う感じです。生産本数が限られているので日本にはおろか、現地のスーパーでも買う事はできないでしょう。有名なレストラン何軒かで扱ってもらっているそうです。

バギーでの往復ツアーも含めて、他では体験出来ないワイナリーでした。ワイン単体のお値段というよりは観光付きプランと考える方が良いかも。

ワイナリーを後にして目的地のレディング(Redding)まで山を越えながら車を進めていきます。レディングに到着したのは夕方7時頃でした。

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