ホワイト・パス&ユーコン鉄道はスキャグウェイの街から山の頂上、アメリカ合衆国とカナダの国境でもあるホワイト・パスまで行ってまた戻ってくる3時間半のツアー。結構高い(大人117ドル、2歳児以上59ドル)けど、乗る価値はありました。http://www.wpyr.com/鉄道はスキャグウェイの街から出発。1日2本(朝8:15 AM、 昼 12:45 PM、後は夏季シーズンは夕方4時半の3本のみ)だから山手線感覚では乗れない。電車の中は実にシンプルな作りだけど、なんか趣があって素敵。電車の幅が狭いなあと思ってたら、それもその筈、2本の鉄道レールの幅は90cm。日本の大多数の路線は三六軌間と言われる1,067mmの幅。新幹線などスピードを出すものは標準軌である1435mm軌間で、急カーブある所や狭い所でのレール建設になる場合は狭軌(Narrow gauge)になるようです。小回りが利くのですね。車内にはストーブがあって暖かくはしてあったけど、やっぱり寒い。9月中旬とは言え、やはりアラスカ。鉄道は山肌を縫う様に走って行きます。カーブにさし掛かると良い感じ。思わず外に出て写真を撮りたくなります。車両間はプラットホームになっていて、外に自由に出られると言う自由さ。外の景色はトンガス国有林http://www.fs.usda.gov/tongass/になっており、時に氷河、時に山の間から流れ落ちる滝、絶景が続きます。1901年に建設された鋼鉄の橋。当時世界で最も高いカンチレバー構造の橋。見た目に既にぼろぼろ。1969年まで使用されていました。見るだけで足がすくむ高さ・・。遂にホワイトパスに到着。アメリカとカナダの国境付近。写真の旗は左から、アラスカ州、アメリカ国、カナダ国、ブリティッシュコロンビア州、ユーコン準州。そして鉄道は折り返してまたスキャグウェイに戻り始めます。同じ景色なんだけど、何度見ても素晴らしい。山の向こう側には違うホワイトパス&ユーコン鉄道車両が。遠くから見るとどんなルートを通ってきたかがよく分かります。到着。3時間半は子供達には結構長かったので、おやつを大量に持っていって正解。でも絶景を楽しめて大満足。さあ、クルーズ船に戻ろうか。停泊するクルーズ船。お、大きい、そして背後の山々の雄大さが本当に美しい・・・。
スキャグウェイ、もっと天気が良かったら、とも思ったけどこれもアラスカっぽい天気を経験出来たとも思う。いくら金鉱で当てて大金持ちになりたかったとしても、極寒の冬にこのスキャグウェイからドーソンシティを目指すなんて無謀すぎる。半数以上は辿り着けなかったし死者も多く出たというけど、その当時はきっとイケイケなムードだったんだろう。9月中旬で小雨が降っただけで、ワーワー言ってる私にはその時代に生まれてたとしても絶対行かなかっただろうなあ。