翌朝、船はスキャグウェイに到着。今回のクルーズ旅行で一番北のインサイドパッセージ沿いの街。かつてはクロンダイク・ゴールドラッシュ(Klondike Gold Rush)のスタート起点地として栄えた街。船で到着した人々は金鉱のある街であるドーソンシティを目指して山を越え、谷を超え、厳しい気候や地形を旅したのだそうです。http://skagway.com/スキャグウェイは本当に小さな町。今や大きなクルーズ船のための観光の街、そんな印象さえあります。山の頂上には雪、というより氷が。今日は生憎の雨。結構降っていました。この街の観光名物は鉄道路線ホワイトパス&ユーコン鉄道。2時間の往復チケットを購入し、あとはスキャグウェイの街を観光する事に。
ビジターセンターの方が無料でスキャグウェイの街をガイドしてくれるウォーキングツアーに参加。クロンダイク・ゴールドラッシュ時代のスキャグウェイの歴史を詳細に説明してくれる45分間のツアーです。ツアーはビジターセンターで1日5回ありますが、各回毎に整理券が配られるので早めにGetしておくのが吉。ゴールドラッシュ時代の景気の良い話、逆に無法地帯だった為に起こった恐ろしい話等・・・。しかし、街の散策ツアーだった為、寒い野外でしかも雨、ベビーカーの我々には段々付いて行くのが困難になってしまい・・無念の離脱。後の時間は、鉄道の中で食べる昼食の調達とお土産物探し。昼食は、何だかスキャグウェイの街の中でも賑わってた歴史的にも色々ありそうなココ。Red Onion Saloon。かつては売春宿だったそうです。その名残で、店員さんもセクシー衣装。http://www.redonion1898.com/1階がバーで2階が売春宿だったみたいで、今でも売春宿は博物館となって見物可能。そんなに見たくない気もするけど・・。レストランはアラスカ地ビール(しかもすごい種類は豊富で美味しそうだった)と典型的なアメリカ料理。店内は大賑わい。にも関わらず、テイクアウトを親切に対応してもらってそんなに値段的にも高くない。お土産物は、アラスカの特産品、アラスカ原住民クラフト、あとはロシア系の民芸品が多かった。一時期は、ロシアの勢力はカリフォルニア州付近まで来ていたというからスキャグウェイなんて全くのロシア町だったのかもしれない。
クリミア戦争で疲弊したロシアは、対戦国であるイギリスよりもアメリカを売却相手に選んだわけですが、売却価格720万ドルだったらしい。その後、ゴールドラッシュや冷戦時代を迎えて、売却価格はとても安い買い物だったと言われる事になるのですが・・・。