ワインのラベルって解読するのがとても難しいです。国によっても記載される事項が違ったりしてややこしい。法律で決まっているものもあれば、そうでない記載事項もあったり。。こちらに来て特に良く目にする”estate”。コレって何なのでしょうか。
簡単に言うと”estate”と書かれたワインというのは、そのブドウ畑とワイナリー（醸造所）共に同じAVA（American Viticultural Areas ワイン指定栽培地域）地区にあって、ブドウからワインまでの全工程が同じ所で製造されたもの、を言います。
その１：ブドウ畑とワイナリー（醸造所）共に同じにある事
カリフォルニアの有名所のワイナリーは、色んな地区に色んなブドウ畑を持っているのが実情。例えば同じSonoma Countyの中であってもAlexander Valley、Russian River Valleyと細かく地区が分かれていて、この地区が自社ワイナリーの地区違うと”estate”は謳えない事になるわけです。
その２：そのワインを作るブドウはワイナリー自社の畑で収穫されたものである事
その１と同様に、大規模ワイナリーによっては他の会社で収穫されたブドウを購入してワインを作る場合があります。例え同じ地区であっても、自社のワイナリーで収穫されたブドウでなければ、水の量や日差しのコントロール等で品質等に大きく影響するので、同じコントロール下にある自社畑のブドウを使わないとやっぱり”estate”とは言えないのです。
その３：ワイン全過程が同じワイナリーにある事
その１、２と近い話になりますが、やはり大規模ワイナリーになると、ブドウを粉砕する機械とボトリングする機械が別の場所にあったりするケースがあります。ブドウがワインになって製造される全ての工程が同一ワイナリーで行われるワインだけが”estate”と記載する事が出来ます。
ナパやソノマのワイナリーを巡っていると必ず数多くのワインの中に”estate”と記載されているワインがあって、一般的にはそのワインはそのワイナリーの中で少し特別なものになっているはず。。値段も少し特別だったりしますが・・・。その土地のワイナリーまで尋ねて行くのだから私はこの”estate”を出来るだけその時に購入するようにしています。お財布と相談しながら・・。