我々はクリークストリートから更にサーモンが遡上する川をサーモンの流れを追って上がってきます。川の中は遡上するサーモンで溢れています。力尽きて死んでしまっているものも多くあり、魚の匂いが辺りに充満しています。川はどんどん浅瀬に、しかも坂道沿いにあるし、遡上するのは明らかに大変そう。可哀想なくらい頑張って遡上する姿は、応援したくなります。かなり上流までやってきました。川も10cmも無い位の浅瀬でサーモンの背が見えるような状態です。アラスカ州の魚はもちろんサーモン。北アメリカのサーモンの漁獲量の80%がアラスカ。それも頷ける光景。上流の終わりにはケチカン市の公園がありました。深緑の木々と芝生が静けさと共にアラスカを感じさせます。幸いにして雨も降っていなかったので、この公園でピクニックで軽いおやつタイム。公園の隣にはTotem Heritage Center。http://www.city.ketchikan.ak.us/departments/museums/totem.htmlこのセンターでは主にクリンギット族とハイダ族Tlingit and Haidaのトーテムポールや民族文化が展示されています。トーテムポールは、100年~160年前のもの。厳しい自然の中、屋外に立てられ、しかも伝統的に立てた後は修復することは無いので、保存がとても厳しいとの事。民族伝説(だから動物が多く彫られている)や家族の歴史を刻んだトーテムポール。自然に朽ちて倒れまた自然に戻っていく・・・その文化はアメリカというより私達アジア人に通じるものを感じます民族衣装。トーテムポール同様に色鮮やかでダイナミックなデザイン。クリンギット族とハイダ族などアラスカの原住民族は文字が無かったので民族文化は口述伝承で行われてきました。トーテムポール同様に後世に受け継ぐのが難しかったとの事。
素敵な文化だから是非今後も残していって欲しいなあ。